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今回、被災地で印象に残ったことがいくつかありました。


(Ⅰ) 被災者はみな口を揃えてこう話す

「自分より○○の方がもっと大変だ」

宮古の人は、「山田町の方がもっと大変なことになっているらしいよ。」といい、
山田町の人は、「宮古はもっと被害がおおきいそうだ」といいます。

生死をさまよう大変な経験をしたからこそ
彼らは、極限の状況の中でも、ポジティブに考えることが出来るのだと思います。

(Ⅱ) どこの避難所でも、子供が元気に遊んでいる

グランドを駆け回ったり、ゲームに没頭したり、そこにいるのは普通に見る子供です。

そのような子供の姿を見るととても複雑な心境になります。
つらい境遇に耐えて明るくけなげに振る舞う子供の姿がとても不憫と感じるからです。

しかししばらくみていると、子供たちは心から元気に遊んでいることがわかりました。
どうしてこんなに元気にしていられるのか、子供が秘めている本当の強さを感じました。

もちろん子供の心の奥にあるトラウマを
少しでも楽にしてあげる必要があることはいうまでもありません。
TFTが、少しでも役に立てばと願っています。

(Ⅲ) 神社だけが残っている

山田町でも、また隣の被害の大きい大槌町でも
町の中心部近くに神社が立っていました。

付近の家屋は倒壊し、焼け野原になっています。

しかし、どちらも被害は神社の鳥居すぐ手前で止まっており、
どちらの神社は無傷で残っていました。

古来より神社はパワースポットに建てられているといわれています。

大自然には、我々の計り知れぬ力があることに改めて気づかされました。

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山田町 八幡神社


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大槌町 小槌神社

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5月1日の午後、
山田町での任務を終え車は一路盛岡に向かいました。

誰もが身体は疲れていても、気持ちは達成感で一杯でした。

盛岡で数日ぶりの風呂に入った後、
スタッフ4人でささやかな打ち上げを行いました。

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あるスタッフは、出発前の被災地からの様々な情報のなかで
半ば死を覚悟しての参加だったと打ち明けてくれました。

ほんの短い間でしたが、
山田町での医療支援で本当にたくさんのことを学ばさせてもらいました。

被災者と心の通った医療ができたことが何よりの喜びでした。

大変な状況の中で、人々が強く生きている姿に
かえってこちらが力をもらいました。

そして今後も、災害などで必要な時には
「チーム響きの杜」が出動できるように準備しようと話し合いました。

その後少し仮眠を取って明け方に
車は悪天候の東北道を青森に向かいました。

青森空港で「チーム響きの杜」は解散となり、
私は青森空港から東京へ、
あとのスタッフたちは青森港から苫小牧に向かいました。

今回、けがやトラブルもなく無事に任務を終了できたことに感謝します。


今回、震災被災者の医療支援を行うに当たり、
チーム響きの杜には、実はもう一つの目的がありました。

それは、お金の絡まない本当の医療をしてみたいということです。

本来の医療や病院のルーツは修道院の慈善事業にあります。
それが現代のお金を介した契約に基づいた医療、
いわゆるサービス業としての医療になるに従って
本来の医療は成り立ちづらくなっていると感じています。

響きの杜クリニックでは、受診された方が
元気を取り戻すための出来る限りの医療を提供したいと考えています。

そして保険診療に基づく西洋医学的治療だけでは間に合わず
様々な代替医療を紹介しています。

保険診療は3割負担で済むため、
あまりお金のことを考えずに診療が出来るというメリットもあります。

一方、代替医療は、漢方を除き保険が効きません。
そのためその都度内容と値段を説明しなければなりません。

中国気功(無料)
呼吸法(500円)
ヨガ(1000円)
薬石浴嵐の湯(1000円)
と値段を抑えていますが、
それ以外はそれなりの値段がかかります。

保険診療に慣れていると
5000円以上の代替療法を「高い」と感じる方が多いようです。
また中には高い治療を押し付けられているととらえる方もいます。

医療にお金が絡むとどうしても
医療の基本である信頼関係に影響が出るように感じます。

さらに自費診療と保険診療の混合診療は固く禁じられているため、
自費診療を行う時には日にちを変えて行う必要があります。

このような状況の中で代替医療を提供する大変さをいつも感じています。

今回の被災地の医療支援では、すべての医療が無料です。
ということは心置きなく代替医療を提供できる理想の環境にあります。

避難所を回るにあたり、さまざまなアイテムを用意しました。

西洋薬
プラセンタ注射
無痛整体
刮痧
TFT普及用のフライヤーと掲示ポスター
肌の乾燥を防ぐためにクリニックで調製したアロマジェル
北海道自生のセントジョーンスワートを抽出したマッサージ用オイル
バッチフラワーのレスキューパステル
肌にやさしいシャンプーやリンス、スキンローション
乳製品抜きの手作りクッキー
北海道被災者受け入れ支援ネットワークの紹介チラシとポスター
など

最終日は、山田地区の避難所を回りました。
まだ多くの被災者が収容されている山田北小学校を中心に
お金の絡まない医療を提供することができました。

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お金が絡まないとお互いに心がふれあって治療効果も上がります。

治療や施術が終わると、被災者の皆さんは
「本当にありがとうございました。」といわれます。
「わたしたちはこんなことしか出来ずに申し訳ありません。大変でしょうががんばってください。」
とスタッフがいうと、皆さん涙を流されお互いに心が熱くなります。

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このような医療が日常的にできればどれほどいいだろうかと思いました。

2011.05.15 当直業務
夕方に本部救護所に戻りミーティングに参加、
そのまま本部救護室での当直に入りました。

急ごしらえの本部救護室にはもちろん当直室はなく、
スタッフは、診察ベッドやソファーで仮眠します。

当番は医師1名看護師1名ですが、
結束の固いチーム響きの杜は、
全員が救護室に泊まり込むことにしました。

食事は、マクロビオティックに詳しいスタッフが厳選した
レトルト食品です。
オーガニックカレーや雑炊、スープなどがテーブルにならび、
とてもヘルシーな雰囲気です。

他のチームが3食ともカップ麺を食べていたのを思うと
なんだか申し訳ない気分です。

食事の後は、響きの杜クリニックで
最近取り入れた刮痧(グアシャ)療法を
スタッフに体験してもらいました。

天然の水牛の角を使ってのは中国の伝統医術で、
皮膚にオイルを塗り、経絡に沿って水牛の角で擦り流す施術です。
経絡の気や血の滞りがあると
毛細血管から老廃物が赤黒く浮き出してきます。
滞りが強いほど赤みと痛みが強くなりますが、
その後、身体が嘘のように楽になりびっくりします。

響きの杜クリニックでは金のスプーンを使って擦っていますが、
今回出発の慌ただしさの中で、このスプーンを忘れてきてしまいました。

そこで代用のスプーンでも刮痧が可能か試して見ることにしたのです。

身近にあったスプーンを使って刮痧を開始しました。
かなりスタッフは痛がりましたが、すぐに赤黒い老廃物が浮き上がり
成功です。

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明日、避難所周りで使う代替医療に強力なアイテムが加わりました。

幸い、夜間の受診者は少なくちょっとほっとしました。

もちろん、本部救護室では、西洋医学的治療に徹しました。
30日の午後からは、113名が収容されている
折笠地区のコミュニティーセンターを回りました。

こちらも日中は不在の被災者が多く見られました。
保健師さんの案内で5名ほどの
年配の女性がいる部屋に案内してもらいました。

津波で流れて来た隣家との間に挟まれた人がいました。
壁をはさんで隣家のお年寄りと手をつなぎ、
励まし合いながら一晩中助けを求めたそうです。
お年寄りは助からず、繋いでいた手についた血糊が
時々フラッシュバックのように思い出されるそうです。
しばらくは避難所で身動きできず、
毎晩大声で泣いていたとのことでした。
「周りの人の手助けと励ましで最近だいぶ動けるようになったので、
これからは恩返しをしたい。」と
まだ痛めている左腕をさすりながら話されています。
尋常でない恐怖体験を淡々と話す姿に言葉を失います。

さっそくTFTで心に刺さった棘を取ります。
周りの女性にもTFTのタッピングを行うと、
皆一様に気持ちが楽になったとびっくりします。
そこで今度は、保健師を含めて全員にTFTの仕方をレクチャーしました。
「いつでも気持ちが落ちたときには自分でトントンしてくださいね。」
TFTはセルフケアとして活用できるのでとても重宝です。

さらに、「不安や恐怖の強いときはこれを舐めてください。」
とバッチフラワーのレスキューパステル(グミ)を配りました。

バッチフラワーレメディーは今から約1世紀前に、
イギリスの医師エドワード・バッチ博士が発見した
心を癒す力のある38種類のフラワーエッセンスです。
これらを組み合わせて口に含むことで、
ネガティブな感情が解消に向かい心が不思議と楽になります。
響きの杜クリニックで行っている代表的な代替医療で、
今までも多くの患者さんが救われています。

別の部屋には、震災で坐骨神経痛が悪化して
寝たきりの年配の女性がいました。
トイレに行くときは家族に両脇を支えられて
やっと用を足すぐらいひどい状態だったそうです。

チーム響きの杜のスタッフが、無痛整体法を使って
硬くなった筋と腱を丹念にほぐしねじれを取っていきます。
しばらくすると、なんと痛みが取れて
自分で立って歩くことが出来るようになったのです。

びっくりしたのは家族の方です。
布団の上に正座している母親をみて
「あんた、なにやってんの!」と思わず怒鳴りつけていました。

「これは魔法だ!」といって涙ぐむ女性、あっけにとられる家族、
にこにこしているスタッフ、ここに医療の原点をみました。

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坐骨神経痛がなくなって涙目の女性と、腰の痛みを取ってもらって戯ける漁師の息子さん
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